板金作業

先ずはメインの板金業務ですが、一言で「板金技術」と一括りには定義できるものではありません。実は奥の深い世界です。ぶつけた箇所の多少・大小にかかわらず、衝撃によって、フレーム・シャーシー等の全く不可視部分に大きなダメージを与えていることもいざ修理と言う段階で気付く事も多々です。当社は、まず正しく現状の破損を細かく確認をさせて頂き、更に口頭で修理の方向性をご説明、その程度に応じて何パターンかの価格見積をご提示するなどして、お客様にご納得頂いた大前提で、修理を開始するように必ず心掛けております。

アゲタ自動車鈑金の板金作業

板金作業の流れ

板金作業1

損傷箇所を確認します。今回はサンプルとしてヴィッツのドア部分の板金の作業を順に追っていきます。


板金作業2

鋼板の凸凹はハンマー・ドリーを使い平坦にしていきます。作業で手の入らない箇所は、溶接機などを使って凸凹を平面にしていきます。


板金作業3

この段階でパテ塗りです。この際必ず赤外線乾燥機を用いてパテ塗り部分を強制乾燥します。これは乾燥を確実におこなう事で、パテの硬化不良・パテの収縮等から発生する経年劣化を未然に防ぐ事が出来ます。


板金作業4

鋼板の凹凸部の修正をします。鋼板の部分で凹凸になってるケースでは叩き作業、引っ張り作業、溶接作業を施してこれから作業する板面を可能な限り平らに形成します。


塗装作業1

塗装を行なう為に損傷部分をアルミパテやポリパテを使用して元の形に整形します。損傷箇所部分の元の素材を見極めてパテを使い分けていきます。パネル表面が滑らかな形になるように、作業する部分をヤスリ等で磨いてきます。これをエッジング(足付け)と言います。この作業は車種・塗装の種別や塗装の層によって多種多様ですが、主な自動車の塗膜の厚みは60μ~100μ以内程度です。


塗装作業2

サフェーサー用のマスキングを施します。サフェーサーとは下塗り塗料の事です。
このマスキングは下塗りを塗りたくない部位をすべてをビニールやマスキングテープ等を使って覆っていきます。


塗装作業3

サフェーサーで下地の塗装行います。
鋼板面がむき出しの部分は、より長い時間塗膜状態キープする為に、サーフェーサーの前に防錆用プライマーを塗装します。 サフェーサー塗装後、凹み発見した場合、その部分を下処理(パテ盛り)更に追加で作業します。これを拾いパテ作業と言います。その後塗装面を水で研磨して平らにして、塗装しやすいように耐水ペーパーなどで細心の注意を払って磨きます。更に塗料の色乗りが良くなる為に色々な番手のペーパー等で研磨していきます。ボカシ部足付けと言います。


塗装作業4

いよいよ本塗装用のマスキングを施します。
下塗り時と同様に塗りたくない部位をすべてをビニールやマスキングテープ等を使って覆っていきます。


調色

この段階でいよいよ調色をします。
既存に有る原色の塗料を組み合わせやお客様のお車の経年劣化・塗装の具合を確認して、塗料を混合して、お客様の車に最適な塗装カラーを作成します。


塗装作業5

本塗装の前に更に今一度、表面を空気を吹き付けて念には念を入れて、しっかりと乾燥後に本塗装作業です。
本塗装作業で気を付けている事は、塗っている周辺部に余分な塗料が飛散しない様に、且つ車の塗装ムラが出ないように細心の注意を払って調整した塗料で行なっていきます。


塗装作業6

本塗装終了後は、赤外線で強制乾燥の後、雨・直射日光が当たらず、風通しの良い場所で塗装全体が乾くのを待ちます。


塗装作業7

ポリッシュ作業で仕上げます。この作業は表面に新車状態に近い光沢が出るまで、しっかりと磨いていきます。 塗膜表面に細かいぷつぷつが付着部分・非塗装部分で経年劣化から塗装が荒れている部位はコンパウンドを使い最終仕上の研磨をして完成です。



板金・塗装作業は見た目以上に奥の深く、後々のトラブルが出ない様な細かい作業の繰り返しです。しかしながらお客様は壊れる前の状態をご存じな以上、妥協で終わらせる訳にはいきません。当社も元々の状態を無傷の部分でイメージし、これまでの経験を生かして尚且つ莫大な費用にならない様に適正コストで作業を進めるように心がけております。
お車の板金・塗装に関して何かございましたら、ご遠慮なく当社に気軽にお問い合わせくださいませ!

アゲタ自動車鈑金のお問い合わせ